イリノイ州シカゴ、2007年11月25日発 ― ケアストリームヘルス社は、北米放射線学会の展示会「RSNA 2007」（11月25日（日）～11月30日（金）、シカゴで開催）において、クオリティと作業効率を向上させる最新のデジタル画像製品、ITソリューションを発表し、展示・実演します。
ケアストリームヘルス社CEOのケビン・ホバートは、「我々が展開する幅広い製品ラインアップとサービスは、医療のクオリティ向上と医療費の削減を可能にします。また、当社は、あらゆる医療施設でも適合できるデジタル技術とコンサルティング サービスを取り揃えています。フルデジタルによるワークフローの利便性を、当社の統合画像ITソリューションによって、世界中の医療従事者に理解してもらえるでしょう」と述べました。
さらに、ホバートは、ケアストリームヘルス社は、新たに誕生した専門性の高い独立系企業として、顧客価値を創造し、製品ラインアップの強化、拡大を推進していくことにも言及しました。RSNAでは、参考展示も含めて、多数の新製品を展示しますが、将来を見据えた様々な革新的なデジタル ソリューションの開発も現在進行しています。
デジタル キャプチャー システムズ
ケアストリームヘルス社は、KODAK DIRECTVIEW CRのプラットフォームを大幅に改良し、より高画質で、放射線技師の作業効率と使いやすさを向上させました。そして、今回のRSNAでは、高い汎用性と価値を提供する、新型シングルカセッテCR（コンピューテッド ラジオグラフィー）システム2機種「KODAK DIRECTVIEW Classic」および「KODAK DIRECTVIEW Elite」を発表しました。
DR（デジタル ラジオグラフィー）では、昨年のRSNAで、参考展示し、現在日本他一部の国を除いて、販売が開始された「KODAK DIRECTVIEEW DR9500 System」を展示しています。同DRシステムは、患者の体位がとりやすく、放射線技師の生産性を向上させるシステムです。そのほか、普及価格帯の「KODAK DIRECTVIEW 3500 System」を米国で初めて実演しています。また、あらゆる規模の医療施設の要望にあわせたDRソリューションの提供が可能な「KODAK DIRECTVIEW DR7500 System」も展示しています。
臨床画像撮影の分野では、コンパクトタイプの「KODAK Point-of-Care CR-ITX 560 System」を出展しています。同システムは、昨年、参考展示したポータブルX線/CRシステムです。現在は、日本他の一部の国を除いて、販売が開始され、集中治療室、クリニック、養護施設など、あらゆる規模の医療施設で使用されています。
医用画像情報管理
ケアストリームヘルス社は、CARESTREAM RIS/PACSプラットフォームを毎年改良しています。今年改良した最新CARESTREAM PACSは、効率性を高め、使用する医師や患者向けサービスを強化しています。主な特徴は下記の通りです。
さらに生産性が向上したCARESTREAM RISは、不要なデータ入力の手間を削減し、放射線技師のクエリーに頼るのではなく、自動的に情報の送信を行う機能を備えています。また、放射線技師がどんな場所からでもレポートを簡単に作成指示できるボイス コントロール機能やボイス コントロール標準レポート作成機能も新たに装備しています。ケアストリームヘルス社は、近年、医療施設内外のストレージ オプションやワークフロー最適化サービスを含む、一括契約のRIS/PACS画像センター ソリューションを発表しました。
今年前半には、Carestream RIS/PACSや情報管理ソリューション（ IMS：Information Management Solution）システムの管理をサポートするKodak Carestream Digital Dashboardを全世界で展開することを発表しました。このデジタル ダッシュボードは、機器のパフォーマンス、アクセスしているユーザー数、画像システムとプリンタなどの機器との通信状況を容易にモニターすることができます。デジタル ダッシュボードのユーザーからは、スタッフの効率性が向上し、ダウンタイムを削減することで患者の待ち時間を減らすことができ、システム管理の作業負荷も軽減されたとの報告がされています。
画像および情報の保存
「eHealth Managed Services」を含む、拡張型「情報管理ソリューション（ IMS：Information Management Solution）」は、医療情報を医療施設外の遠隔地などで保管記録ができるサービスで、データの長期保存や、災害時にデータ復旧が必要となった場合の対応が可能です。
ケアストリームヘルス社は、世界中の多くの医療施設を対象に、地域規模、医療施設規模で利用可能なIMSを提案します。
ケアストリームヘルス社のIMSはDICOM対応もしくはDICOMに対応していない情報でも管理することができ、医療提供者は、コスト削減と複数のアーカイブの統合管理が可能です。
CAD（コンピューター支援診断）と測定ツール
CR用マンモグラフィーCADシステムは現在、米国外で使用されています。「KODAK DIRECTVIEW CR 850/950/975」システム、「KODAK DIRECTVIEW CR Classic」、「KODAK DIRECTVIEW CR Elite」を含むCRプラットフォームのCAD分析をします。集中治療室にいる患者の管の適切な配置検出をサポートする胸部CAD、微小石灰化もしくは異常個所の識別をサポートする胸部画像レジストレーション、肺病変のCAM（コンピューター支援測定）など、新たなソリューションも参考展示します。
また、現在生産中のFFDMシステム用に設計されたCADソフトウエアのほか、CRやDRと接続して使用する骨ミネラル濃度測定による骨粗しょう症検査システムを展示しています。同システムは近年中国で使用されています。
マンモグラフィ専用ソリューション
CRソフトウエアをはじめ、急速に拡大するデジタル マンモグラフィ製品を展示しています。
ケアストリームヘルス社のマンモグラフィ ソリューションは、米国外で使用されるCRマンモグラフィ システム、マルチ モダリティ胸部画像ワークステーション、フィルム、デジタル マンモグラフィCADソリューション、CARESTREAM RIS/PACSプラットフォームのマンモグラフィ機能があります。RIS/PACSのマンモグラフィ機能は、自動的に各患者のスケジュール、通院状況を作成、レポートの準備を簡素化するツール、検査の閲覧、読み出しをしやすくする機能、検査画像履歴への自動アクセスなどを含みます。
通常の放射線画像およびデジタル マンモグラフィでも高速かつ高画質プリントを誇る「KODAK DRYVIEW 6800レーザー イメージャ」は10月より発売されました。
分子画像ソリューション
KODAK FX Pro In-Vivo Multispectral Imaging System」や「KODAK X-SIGHT」 蛍光造影剤を含む最新の光学分子イメージング ソリューションを展示しています。新型高画質デジタルX線検体検査画像製品群も紹介しています。
体内外の光学分子イメージング ソリューションによって、最先端の臨床前の研究を、腫瘍学、心臓学、神経科学などの分野での重要な臨床実験に適用することができます。
今年前半には、蛍光体内画像造影剤の染料を導入しました。染料は、検査対象箇所を発光し、研究者に正確に情報を伝えます。「KODAK X-SIGHT」造影剤は「KODAK Image Station」や「 In-Vivo System」に最適で、他のデジタル画像システムでも使用できます。
デンタル システム
「KODAK 8000 Digital Panoramic System」を実演します。同システムは対面するポジショニングをとり、患者の位置の調整が容易なだけでなく、患者にとっても快適なポジショニングが可能で、ポジショニング エラーを最小限にすることができます。
歪みのない高画質画像での撮像が可能で、患者の正確な診断、治療をサポートする「ILUMA Ultra Cone Beam CT Scanner」も展示しています。
また、ケアストリームヘルス社は、新バージョンの患者管理ソフトウエアや、口腔内外デジタル画像ソリューションのフルラインアップを提示します。
ケアストリ—ムヘルス社について
2006年度において売上高25億ドル以上を誇るケアストリ—ムヘルス社は、メディカルおよびデンタルイメ—ジング、ヘルスケアITソリュ—ション、ライフサイエンス研究および新薬開発に欠かせない分子画像システム、非破壊検査用のX線フィルムとデジタルX線機器などを総合的に扱う医療用製品業界のリーダー的企業です。
前身はイーストマン·コダック社のヘルス事業部であり、2007年5月1日、トロントに拠点を置くカナダ有数の企業、オネックス社(トロント証券取引所上場、証券コ—ド:OCX.TO)への事業譲渡によって誕生しました。さらに詳しい情報については こちら をご確認ください。
CARESTREAM 、DIRECTVIEW、DRYVIEWはケアストリームヘルス社の登録商標です。
KODAKは、イーストマン・コダック社の登録商標でライセンス供与のもと使用されています。